好きなことと人生

録画していた『セブンルール』を観た。25歳のトラベルフォトライターの方のお話。

カメラは日本での仕事の打ち合わせの様子、ニューヨークやナミビア砂漠での仕事の様子に密着していた。

 

私は、海外に行ったことがない。海外の建物や砂漠の映像などを見て「すごいなぁ」とは思うものの、それらが同じ地球上にあって自分の足で辿り着ける場所だという実感は正直ない。どちらかというと日本での仕事の様子に惹かれた。

 

「自分の足で複数の会社を駆け回って、一人でいくつも仕事を受け持っている感じ、カッコいいな」

 

現在、私はなんとかして組織の一員になり、安定した後ろ盾のある人生を得ようと四苦八苦している立場だ。そんな身からすると、一人で仕事をできるということはそれだけ社会から評価されていて、必要とされている人なのだろうと眩しく映った。

 

その上、旅行という好きなことを仕事にしている。どのような経緯でトラベルフォトライターとして活躍するに至ったのか、そこが知りたかったけれどあまり具体的に描かれなかったのが残念ではあった(番組サイトを見たら、インスタで写真が話題になって写真集を発行し、そこから今の職に至ったそう)。

 

彼女の仕事の様子を見ていて、好きなことを仕事にする上で大事なことは「だれか」視点を持つことなのではないかと感じた。旅先でカラフルな写真を撮るのに定評がある方のようだが、そのような写真を撮ることについて「自分の写真を見て、誰かが踏み出すきっかけになれば」と言っていた。

 

好きなことをただ自己満足で終わらせるのではなくて、誰かに伝えよう、届けようとする思いをもってやれる人が好きなことを仕事にできるのかもしれない。

もちろん「この風景ってかわいいかも」などと自分の感覚を大事にする部分はある。でも、それを見てくれる人や影響されるかもしれない人のことを考えず、ただ自分のやりたいようにやり「評価してください!!」と言ったところで、ただの独りよがりに終わってしまうのだろう。誰かに届けるとしたらどうやって届けたいかとかどう感じてもらいたいかとか、自分ひとりの世界だけではなく、他者も存在する世界まで視野を広げることって大事だなと思った。

 

このことは、もしかしたら就活でも言えるのかもしれない。そういえば今日買った『適社内定』という本にも「自分本位の就活ではなく、企業の視点に立った就活をしよう」というようなことが書いてあった。なおこの時期にこんな本を買っている時点で、色々とお察しください。

 

ちなみに彼女が旅をして写真を撮るようになったきっかけは、祖父から成人祝いとしてもらった20万円で行ったドイツ旅行だそう。

自分がもし20万円もらったら、たぶん好きなものを買うために使うと思う。まずはテレビ回りを新調する。BDレコーダーを買って、テレビの大画面でDVDを観れるようにする。アンテナつけてBSを観れるようにする。その他は、欲しいCDや行きたいライブが出てきたときのために貯金。

 

大金を手にしたら何をするか、で自分の好きなもの・関心のあるものってみえてくる気がする。私はテレビや映画をもっと快適に楽しみたい。でもやっぱり、その経験が転機になるかもしれないことを考えると、モノより経験を買ったほうが有意義なのかもしれないなとは思う。

 

まあそんな大金も、人生の転機もやすやすと手に入れられないけれど。

だから、さらっと「あなたの人生の転機は何ですか?」とか聞かれても困りますほんとに。こちとらたかだか20年ちょっとしか生きていないのに。